新型コロナ騒動での若きネットカフェ難民に求む
今年の1月で満50歳になりました。
50になったのを記念しまして、30数年務めた会社を退職しました。
そして今、私は地元の農業法人に転職し、農業を生業とし始めました。
農業あるある
50歳を記念して・・・なんて前述しましたけど、前々からオファーはあったんです。
農業も考え方ひとつで、多様なやり方があるわけですが、自分の住んでいる地域というのは昔ながらのオーソドックスなスタイルでして、高額な農業機械を導入し効率をあげて作業に勤しむというもの。いろんな悩みの種も出てきます。
農業機械が高い
トラクターとかコンバインなんて、ピンキリとは言え、本当に高い。
去年、「消費増税前に買おう!」ってんで買ったトラクターは、普通に新車のベンツ購入できる価格でしたからね。
昔は米の価格が高かったから、自分で使うものは自分で!とばかりに大型の高額な機械を自費購入する方もいましたが、共同で購入しようという流れもありました。
うちの法人は、法人設立前から共同購入者を募り農業機械を導入してきました。40年以上も前の話になります。地域には農家と会社員といるわけで、農家が共同購入した機械でサラリーマン世帯の農地を含めて自分達の圃場を耕し、その労務に対する対価を現金で授受していました。
その形が当法人の母体になったわけです。
後継者がいない
さて、40年前はバリバリの農家だった人たちも、今では70歳代となりまして、若干ですが陰りも見え始めて来ました。と言っても私と比べたら仕事はまだまだできます。
40年以上、有り余る体力にものを言わせ、トラクターばりに仕事をこなしてきた大先輩方ですが、後継者の育成をして来なかったんですね。
集落の次の世代の方々もその大先輩方が主要な農作業やってくれるもんだから、安心してサラリーマンの道に進んでいったわけです。
米価も下がり始めてきた時代でしたので、弁当持って会社に行っていた方が良いというのは当然の選択でした。
そして、気が付けば70歳。
さてどうするどうするみたいな話になってきました。
誰かやらないと・・・
自分は地元で農業関係の仕事をしていました。それで法人の設立時から事務的な面でお手伝いをしてきたこともあり、内心、いつか自分が引き継ぐことになるんだろうなと思ってました。でも、家庭の事情等でなかなか覚悟を決められずにいたわけです。
で、ついに50歳を機に、ようやく覚悟を決めまして農業人デビューを果たした次第です。私もいい歳だし、それこそ私の師匠となる大先輩方も元気なうちに教えを乞いたいと思いましての決断でした。
50の手習い
まさにイチからのスタートです。
弁当持って、会社行って、机に座って仕事するのに慣れてましたから、今のとこさすがにシンドイです(´;ω;`)。
50歳にもなると、知力・体力、そして時の運まで落ちてきてますからね。
心身にムチ打ちながらの日々です。騙しだまし、モチベーションあげながらやってます。
就任早々、後継者探し
3月末日で退職し、今年の4月1日から農業法人で働いてますが、早くも後継者探しを始めなければならない状況です。まだまだ半人前のくせになんですが、私だっていいとこ20年でしょう。70歳ですよ、20年後は。
大先輩方の同じ轍は踏まないようにしないといけません。
といっても給与面、福利厚生面等考えますと、まだまだ胸を張って「どうぞうちの会社へ」と言えるほどの経営内容じゃないので、規模拡大して雇用条件を整備していかないとなぁと思っています。
余談ですが、私も収入で100万円ほど落ちます。と言っても法人にしてみれば大枚をはたいての私の雇用。これにもう一人追加となると、人件費で経営が圧迫されてしまいます。だからもっとがんばって規模拡大して稼がないといかんのです。
新型コロナ騒動でのネットカフェ難民に思う
新型コロナ騒動によるマスコミの報道を見ていたら、ネットカフェ難民について取り上げられていました。田舎では無縁な話となるこのネットカフェ難民。聞けば20代の人もいるそうじゃないですか。
日雇いの仕事で稼いで、ネットカフェで寝泊まりしているという。
国の緊急事態宣言により、東京都がネットカフェに営業停止を要請したもんだから、寝泊まりできなくなってしまったとか。
私がたまたま見たニュースでは、これから路上生活を余儀なくされるとか言って、いい若いもんがキャリーバックひきずってました(ヤラセじゃないよな・・・)。
若いネットカフェ生活者達も、自分なりの考えがあっての日々の暮らしだと思います。ただ、上から目線で恐縮なんですが、もったいない!
私と一緒に農業やってもらいたいもんです。
縁もゆかりもないド田舎に行くぐらいなら、都会でその日暮らししてたほうがイイということになるかもしれませんが、前向きに検討してくれる若者いないもんでしょうか。もちろん、地元でもやってくれる人捜しますが。
私の町は空き家も結構ありまして、住む場所は提供できます。
冬は大雪になるので除雪が大変ということもありますが、住めば都になるはずです。というか、なってもらいたい(-_-;)
そして、がんばってベンツを買おう!
まとめ
- 空気を読んで、就農を決意した50のおっさんがいたんですよ(クールポコ風)。
- 農業機械は高い。ものによってはベンツよりも高い。
- 後継者になったばかりなのに、早速、次の後継者探し。
- ネットカフェ難民の若者よ、農村に来たれ!
- 冬は大変だけどね。。。
- ベンツにスコップとか鍬(クワ)とか載せて、田んぼに行こう!
- ⇧やだよ!!
- やっぱり、まとまんねー